タグ:51の練習曲 ( 9 ) タグの人気記事

日記みたいなもの~その9

心斎橋シネマートで、ジョシュア・オッペンハイマー監督のドキュメンタリー映画「アクト・オブ・キリング」を観る。1965年インドネシアで起こった共産主義者殲滅にかこつけた組合労働者や知識人、華僑らの10万人とも100万人とも言われる大虐殺の、いまも優雅にくらしている加害者に殺人の様子を映画仕立てで再現させるという秀逸なアイデア。最初のうち嬉々として「演じて」いた当事者がどう変化するのかが見ものだが、最後のクレジットで現地スタッフやキャスト名が流れるところ、延々とANONYMOUSという表記が続くのが、紛れもなく現代の現実なのだと震撼させられる。




さて久しぶりのブラームス「51の練習曲」のレポート。前回Breitkopf&Härtel版の番号でNo.1cと1dについて書きました。実はこれに続いてNo.1eと1fがあるのだが、今の私には難しすぎて苦痛以外の何物でもないので後回し。気分を変えてNo.21aを弾いてみます。
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これも弾きなれない内は11度くらい届く巨大な手でなければ弾けないのでは、と諦めそうになりますが、次第に手の大きさではなく指の捌き方でそれなりに形になってくるのが面白い(完璧なレガートは無理にしても)。今私が取り組んでいるLavapiésも日本人の手の大きさでは厳しいところが頻出するので、このエチュードはなかなか有用だと思います。
(この項続く)
by nekomatalistener | 2014-05-03 19:24 | その他 | Comments(0)

日記みたいなもの~その8

「秀吉の毛利攻め」というのがやっぱり「毛剃攻め」に空目してしまう。





ブラームス「51の練習曲」シリーズ、前回No.1a&1bを取り上げてから随分日が経ちました。次のNo.1cと1d(Durand版ではNo.12c/d)、これが難しいのなんのって。
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原典には指使いが書かれてませんので全音版の底本と思われる1928年Durand&Cie社版のほうを掲げておきますが、各小節の最初の4音、左右とも5-4-3-2の指(No.1dのほうは1-2-3-4)でアルペジオを弾くところが非常に困難。日本人の手の大きさでここをレガートで弾くのはまず不可能。最初はゆっくりスタッカートで、慣れてきたらすこしテンポを上げてノン・スタッカートで弾いてみます。なかなかテンポを上げることが出来ませんが、かと言ってあんまりゆっくりだと2拍目3拍目の左右のリズムが異なるスケールがばらばらになって、これまた演奏至難。
なんとなくNo.1cであれば後半よりも前半、No.1dなら逆に前半より後半のようが若干弾き易いように思われるのは、左手の5連符の有無によるものでしょう。左手5連符を右手4連符に合わせるというのは人間の生理にどこか反するのかも知れません。これ、逆の人がいたら面白いですね。右脳/左脳とか男脳/女脳みたいな違いで個人差があるように思います。
No.1a&1b同様、左右の親指で黒鍵を弾くことで、黒鍵の間を指が縫うように打鍵していく独特の指捌きが必要になってきます。これをじっくりと練習すればおのずと指の独立性と自在性を習得できる(はず)。
by nekomatalistener | 2014-03-29 22:50 | その他 | Comments(0)

日記みたいなもの~その7

ネットで見たんだがこれホント?
「宝くじを買いに行く途中で死ぬ確率は、宝くじが当たる確率よりも高い。」
宝くじ買うやつの気が知れんので全然問題ないけど。




ブラームス「51の練習曲」、今回はNo.1aとbまとめてご紹介。
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私が自分の練習に用いている楽譜は全音楽譜出版社のもので、ところどころ指使いが記されていますが、譜例にあげたBreitkopf&Härtel社のものには一切ありません。指使いを厳密に守ることもこの練習曲のポイントだと思っておりましたのでこれはちょっと意外。IMSLPで調べてみると、初版であるJimrock社の1893年版にも指使いは無し。Isidor Phillip校訂の1928年出版のDurand&Cie社版には指使いが書かれていて全音版はこれを底本にしていることが判りました(ちなみにDurand版は曲順も異なっていて、No12のa・bとなっています)。
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この癖のある指使いがどこまでブラームス自身の考え方を反映しているのかIMSLPで得られるデータだけでは調べようもないが、黒鍵で始まる音階を親指で始めることで手の甲のポジションが鍵盤に対して奥の方に位置することとなり、黒鍵と黒鍵の間を縫うように他の指が弾いていくことになります。他の鍵に指をひっかけずに正確に弾けるようになるまで練習すれば、おのずと自在な指の捌き方というものが得られるように思います。また、No.1bのほうは前段の右手と後段の左手に小指を一切使わせないことで、これまた他のエチュードでは決して得られない指さばきを習得することが出来ます。校訂者であるイシドール・フィリップはwikipediaによれば1863年にブダペストに生まれ、1958年パリで没したピアニストとのこと。この人の名前は憶えておこう。
by nekomatalistener | 2014-02-15 19:40 | その他 | Comments(0)

日記みたいなもの~その6

メシアンの「カンテヨージャーヤー」の冒頭のリズム、頭の中で「あんたもゆうたって~」と大阪のおばはんのように呟くと巧く弾ける。





ブラームスの練習曲、同一番号でaとbがあれば、大体はaが小手調べで、それを少し捻って難しくしたのがb、という感じなんだが、No.33bに関してはaとは比較にならない過酷さ、というかほぼ別物。特に折り返しを過ぎてからの左手は物凄くきつい。
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私の手の大きさは日本人としては小さい方ではないと思うけれど、これを自然な手の甲のポジションを維持してレガートで弾くのはほぼ不可能。しかし手の大きさに頼らずに指の捌き方ひとつで、出来るだけ不要な力をいれずに弾く方策はあるようです。オクターブを弾く時と、2と4の指で5度を弾く時、手の甲の向きが逆転するが、この手の甲のポジションの切り替えが瞬時に出来るようになれば、完全なレガートとはいかなくとも耳で聞いてほぼ音と音の隙間のない実質上のレガートが得られるように思います。ただしアマチュアでこの練習曲を快速で弾くのは諦めた方がよさそうだ。ここではあまり無理せず、もう少し先に進んでから戻ったほうが良いと思います。
by nekomatalistener | 2014-02-08 23:50 | その他 | Comments(0)

日記みたいなもの~その5

「史上最高のコラボといえば?」
「ヘドバとダビデとキャロライン洋子!」
「・・・それ名前のインパクトだけやから。それに若い子だれも知らんから。」




ブラームスの51の練習曲から。お次はNo.33a。
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この練習曲、ゆっくり弾くのならかなり容易な部類だと思うが、左右対称なんだか非対称なんだかよく分らない音形を、ある程度のスピードで弾くのは意外に難しいものです。最初の内このようにアクセントを附けると弾きやすくなりましたが、最終的にアクセントなしでなめらかに弾くのはけっこう骨が折れました。
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この曲の微妙な難しさというのは、ちょっと気を抜いて機械的に弾くと何が何だか訳が分からなくなる瞬間がある、というもの。こういう音形は、脳が信号化するのも両腕がそれを運動に変換するのも苦手なパターンという他ない。何度か繰り返し弾くと、脳が軽くオーバーヒートする感じ。ボケ防止にもなりそう(笑)。
by nekomatalistener | 2014-02-03 23:48 | その他 | Comments(0)

日記みたいなもの~その4

ファミマのフォアグラ弁当「残酷」と販売中止。一瞬、冷たくなったフォアグラのカケラを貧乏人に食わせるのが残酷なのか、と思ったでござる。




さてブラームス51の練習曲のシリーズ、今回はNo.32b。前回の投稿で、あまりの困難さに絶望しそうになる、と書きましたが、地道に毎日弾いていると少しずつ指が開いてくるのか、次第にそれらしく形になってきます。
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それにしても、よくまぁこんなに弾きにくい音形を選び出すものです。最初の内、調性によっては指がまったく届かないところがあったり、左手の3と4の指が干渉して巧く弾けない個所があったり。あと1cm、いや5mmでいいから指が長ければ良かったのに、と思っていましたが、指の長さよりはむしろ指の捌き方のほうが大切なことが判ってきました。始めはちょっときついですが、例えば2,3だけでなく全ての指を押さえたまま保持してゆっくり弾く、といった練習も役に立つように思います。この弾き方で通せるようになれば、楽譜通り2と3だけ保持する弾き方が随分楽に思えてきます。No.32aのようには早くも滑らかにも弾けないのはアマチュアの悲しさですが、もし若い頃からこの練習曲で訓練していたなら、あの「パガニーニ変奏曲」の左手6度の恐るべき変奏も何とかなっていたかも、という気がしてきます。あの第1巻の第2変奏は、とてつもなく巨大な左手でなければ弾けないと思っていましたが、実は指の捌き方(うまく表現できないのだが・・・)次第でやりようがある、という気にさせてくれるのも、この練習曲の凄いところ。まぁ実際には手遅れでしょうが(笑)。
by nekomatalistener | 2014-01-28 00:44 | その他 | Comments(0)

日記みたいなもの~その3

「とても魅力的な記事でした!!また遊びにきます!!」というコメント、「職務経歴書」と名乗る投稿者のURLをポチすると関係ないサイトに飛ぶ。うわーコメント来た!って喜んでたらただのステマ。けっこう前からいろんなブログで蔓延してるみたい。でもこんなブログ、全然パブリシティ効果ないと思うけどなぁ。




最近ピアノを再開したら聴くほうがすっかりおろそかになっています。まぁ気が向くまで無理に聴くこともあるまい。ただ、近い内にマイアベーアの「悪魔のロベール」のことは取り上げたいと思ってます。来年のびわ湖ホールの「死の都」に関連が深いというのと、19世紀のあらゆる音楽家に(好むと好まざるとに拘らず)大きな影響を与えたと思しいマイアベーアは一度はきちんと聴いておきたいと思うから。
さてブラームス51の練習曲、お次はNo.32a。ポイントは3と4の指がレガートにつながることと、特に4の指に絶対に変な力が入らないよう留意すること。また、どうしても4より3の指が強く響くので、最初の内4の指に少しアクセントを附けるのも良いかも知れない。ピアノからフォルテまで、さまざまなデュナーミクとテンポで指がほぐれていくのを感じながら、楽しんで弾けるまで練習してみよう。
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このNo.32aを機嫌良く弾き終え、次の32bに取り掛かろうとすると、あまりの困難にちょっと絶望しそうになるが、これはまた次回に。
by nekomatalistener | 2013-12-29 23:03 | その他 | Comments(6)

日記みたいなもの~その2

ペットボトル入りヤクルトほしい。





前回ブラームスの51の練習曲からNo.31aを取り上げた訳だが、アマチュアが目指すべきはいかに早く弾くかではなくて、いかにレガートで弾くか、ということだろう。それと、私の場合できるだけ手の甲を捻らず回転させず弾くようにしているのだが、No.31aはどうしても手の甲のポジションが鍵盤の奥のほうに行ってしまう(特にヘ調の属七のフレーズ)ので、手の甲をまっすぐ保たないと中指や薬指が黒鍵に引っかかってミスタッチに繋がってしまう。
さて、次のNo.31b。素材は31aと全く同じ。でも三分の一拍左右の手がずれているので非常に難しく感じる。この感覚、どこか錯視に似ている。全く同じ長さの直線や、同じ色のタイルが、ちょっとした仕掛けで長さや色が違って見えるアレ。
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錯視が一回そう見えてしまうと頭では分かっていても生理的に正しく認識できないのと同じで、「ずれている」と感じた瞬間に難度が一気に上がってしまう。これを克服するにはひたすらゆっくりと繰り返し練習するしかないみたいだ。これで思い出したが、リゲティのエチュード第1巻の「無秩序Désordre」なんか、殆どワンフレーズごとに左右の音型がずれていき、しかも二段譜の上下の小節線までずれていく。私はいつも「ようこんなん弾くなぁ」と唯々感心するのみ。それと比べりゃ楽なもん(のはず)。
by nekomatalistener | 2013-12-10 23:55 | その他 | Comments(0)

日記みたいなもの~その1

ダホメ王国(現ベナン共和国)の国旗かわいすぎ(これこれ、国旗をネタにして笑ろたらあきませんて)。
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最近、学生時代の友人達が、仕事漬けの日々から少し解放されたのか、次々とピアノやヴァイオリンなどを再開し、ある人はPTNAやアマコンで入賞し、ある人はアマチュア・オケで素晴らしい演奏を聞かせて下さる。私も転勤を機に、十数年ぶりにピアノを再開しました。
長期間のブランクの所為で、はじめは音階すらまともに弾けません。友人はバッハの平均律第1巻のc-mollのプレリュードをゆっくり弾くといい、と言うのだが、これも情けなくなるほど弾けません。ふと思い立ってブラームスの51の練習曲からNo.31aをゆっくりさらってみると、これが霊験あらたかというか、2日ほどで昔の感覚がよみがえり、音階も件のバッハもそこそこ弾ける(ような気がする)。
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この練習曲、独学で学ぶには指の故障などリスクが大きいのは承知の上だが、あまり長時間弾き過ぎないことと、指や腕に余計な力が入らないように気をつければ大丈夫だろう。なぜNo.31aなのか、と言えば、別にどっから始めても良いのだが、No.1から始めると絶対挫折しそうだから、という判ったような判らないような理由。
この練習曲、上昇する右手の4・5の重音と、下降左手の同じく4・5の重音がばらけないようにするのが肝要。手の大きさによって正しい弾き方は変わると思うが、私の場合、手の甲を出来るだけ動かさず(捻らず)、4・5の重音を垂直にストンと落下させるように弾くと上手く弾けることが判りました。三連符の最後の音に軽くアクセントをつけるのも効果的。左手の下降はどうしても手の甲が内側に巻くような動きになるが、それで指の強張りが無くなるのなら当面それもよし。但し、4・5の指はあくまでも垂直に力を抜いて落下するイメージ。
上昇・下降とも第4節は減七の和音で、5本の指が完全に等間隔(短3度)な分、とても弾きやすい。これは両手とも手の甲を平行移動させるだけでかなり脱力して弾ける。その他の節は指と指の間隔が変わるところが厭らしいが、3と4の指が次第に開くようになると、この第4節のイメージで全曲を通せそう。とりあえず一週間ほど続けてみましょかね。
by nekomatalistener | 2013-12-03 00:24 | その他 | Comments(0)