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エリック・サティとその時代展

グラハム・カーの「世界の料理ショー」DVD-BOX、第1集と第2集合わせるとamazonで28,000円以上もするのか。
うーむほしいなぁ。





29日はシュトックハウゼンを聴いたあと、そのまま東京で宿泊。翌日渋谷Bunkamuraで「エリック・サティとその時代展」を観てきました。
絵画やポスター、楽譜に挿絵、マン・レイによるオブジェなど多岐にわたる展示物は、サティとの繋がりという点で多少強引なものもあるけれど、パリのベル・エポックやアール・ヌーヴォー、ダダイズムなどを中心とする時代の空気のようなものを実感させてくれます。
最初の展示室では「ジムノペディ」が静かに流れ、少し後の展示室で「薔薇十字会のファンファーレ」ときて、次のコーナーでは「パラード」の初演時の衣装や演出を再現したという2007年の公演の動画、最後に「スポーツと気晴らし」の挿絵(シャルル・マルタン)と楽譜を交互に見せ、高橋アキの演奏に合わせてサティが楽譜に書き込んだアフォリズムとも落書きともつかない言葉を朗読するという17分ほどのフィルム。これが素晴らしい。このあたりの趣向がなかなかのセンスで、ジムノペディしか知らない初心者も、そこそこすれたマニアも同時に楽しめる内容であったと思います。これに「家具の音楽」があればいうことがないのだが。

それにしても、この時代のさまざまなポスターや雑誌の挿絵などをみていると、たくさんの作家たちの雑多な作品であるにもかかわらず、まぎれもなくこの時代の空気というものが彫琢されていて、しかもそれぞれの個性というものも感じられるのには驚かざるを得ません。つい連想してしまうのだが、目下パクリ疑惑で大変そうな某デザイナーさん、その真偽のほどはともかく、あんまり一貫した作家性みたいなものは感じられない。あの方に本当に必要なのは、こういった現代のデザインの源流ともいうべきさまざまな意匠や芸術運動に関しての広範な教養だったんじゃないかと、ふと思った次第。
(この項終り)
by nekomatalistener | 2015-09-02 00:54 | その他 | Comments(0)